いったいいつまで!?母親にしてほしい自閉症の癇癪への対応
2017/10/28
自閉症の癇癪(かんしゃく)と対処法について案内しています。
癇癪そのものは、自閉症の子ども以外でも行ってしまう行動の1つですが、自閉症の場合は、行動原理を良く理解して注意しないと、かえって癇癪を悪化させてしまうだけなので注意してください。
スポンサーリンク
怒鳴りつける
自閉症の癇癪は、いつまで続くのかということで悩んでいる人は多くいます。
また、このような問題を抱えている人の多くは男性ではなく、子どもを躾(しつ)けないといけない母親であり女性です。
私も自閉症、そして癇癪持ちの子どもを育てたことがあるのですが、癇癪持ちの子どもは、いつまで経っても癇癪持ちのままなので注意してください。
インターネットで確認すると、10歳~15歳にかけて癇癪がおさまることもあるという案内を見かけます。
ですが、あくまでも人様の子どもの中には、15歳までに癇癪がおさまった子どももいるだけなので注意してください。
実際に、怒ってばかりの親では癇癪はおさまりません。
精一杯の抵抗として、自閉症の人は癇癪を続けるだけとなってしまうので、誤って怒ってしまうことだけは避けたほうが良いでしょう。
そもそも、自閉症にかかっている人は健常者と比較して、騒音、もしくはストレスに弱いという問題を抱えています。
そのため、とりあえず自閉症の人を落ち着かせたいと考えているのであれば、周りに人のいない空間まで移動し、そこで落ち着かないか試したほうが良いでしょう。
癇癪を起こしている側も、どうにかして現状を変えたい、けれど周りの人の目もありストレスが溜まるので、我慢できなくなって癇癪を起こしてしまうこともあります。
このような言葉に出来ない感情を、親がどれほど理解しているかどうかが、癇癪を上手に抑えるコツになるのです。
スポンサーリンク
強硬手段に出てしまう
怒るという行動もいけませんが、強硬手段に出てしまうのも良くありません。
自閉症の癇癪というのは、基本的にストレスと密接な関係にありますので、癇癪を抑えてもらうためには、一定の信頼関係を築かないといけないのです。
また、強硬手段に出るだけでなく、急ぐように命じるのもいけません。
癇癪を起こしている側も、もしかすると全力で移動しているかもしれませんし、溢れ出る感情を抑えているのかもしれません。
このような行動を繰り返していると、ついつい手が出てしまったり、もしくは癇癪を起こしている相手を放置してしまうこともあります。
なので、強硬手段に出てしまいそうな時ほど、まずは心を落ち着かせるようにしましょう。
可能であれば、今いるところから離れてしまっても問題ありません。
そして、一度水分を補給するなどして、頭を冷やしたほうが良いでしょう。
このような問題は、意外と対処している側の感情、態度などによって状況が悪化することもあるので、急速な解決を目指さないほうが、自閉症の癇癪に対して良い結果が出やすいのです。
毎回、甘やかしてしまう
自閉症の癇癪が段々と酷くなるケースも存在します。
そのようなケースで、癇癪を起こしている側を注意する際ですが、間違っても相手の行動をすべて肯定しないように注意してください。
肯定というのは、聞き入れることであり、相手の意見、行動などを評価してしまうことです。
なぜ、肯定してはいけないのかというと、それは自閉症の癇癪がさらに酷くなってしまうからです。
癇癪を出すだけで相手は自分を認める、もしくは自分より弱い立場になってしまうということを学習し、次回からは、さらに酷い対応でこちらを困らせようとしてきます。
ですが、すべてを肯定せず適度に否定されると、自分の行いを良く考えるようになり、次第に自閉症の癇癪がおさまることもあるのです。
スポンサーリンク