アスペルガーライフ

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育て方に強い影響があるアスペルガーの悪い特徴を伸ばしてしまう育て方

      2017/05/10

発達障害をハンディキャップと思う風潮

非常に残念なことではありますが、発達障害、精神障害の人への理解は、日本では特に余り進んではいません。

アスペルガー症候群と言われるため単に「心の病」とか、「その人の生まれや育ちが原因だ。」といった大きな誤解が多いのです。

これは「障害をハンディキャップ」として、特別な考え方をする世の中の風潮にあるといえるかもしれません。

 

アスペルガーは特に、知的障害は殆ど見られません。生活は単独でみれば、やや特異な事もありますが、その他は至って極普通に見えます。

それに対人関係の中での会話も、トラブルが常にあるわけでもないのです。

しかしながら、「アスペ」と短縮して様々な場面で、やや差別的な言い方をされることも多いです。

 

こうしたことは「身近に障害の方を見たこと無い。」あるいは、社会的にその前提は「常識的なことは言わなくてもわかるはずだ。」

という、世間体や独特の体裁がそこにあるのです。

例えば、日本では真っ昼間に若者が街を普段着で、平日に歩いているだけで「奇異」として捉える人が多いです。

 

「気恥ずかしい。」、「いい歳して昼間から…」といったような、本来自分には全く無関係であるにも関わらず、常識という曖昧な観点でその人の人格を決めてしまいがちです。

では逆に、「癖」の焦点を当てるとどうでしょうか。

 

コーヒーを飲むのに「ぬるいのが良い」とか、「熱くヒリヒリするくらいの湯船が好き」というのは、果たして「常識的」でしょうか。

こうして、障害でないかと思えば、片方は「非常識」を当てはめ、もう片方は「単なる癖だ」と決める境界線は一体どこから来るのでしょう。

人によっては字が下手な人もいれば、数学ができない人もいます。誰もが秀才であることはありえません。

 

この「得意・不得意」のジャンルが自分の考えと違えば、それが障害者だと思うのはおかしいと思いませんか?

アスペルガーもまた、育て方を間違えれば「常識」という「体裁」に当てはめ、無理で出来もしない事を押し付け、子供の教育を大きく歪めたものになっていくこともあるのです。

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「障害とは何か?」をキチンと理解するべき

もし自分の子供がアスペルガーや軽度の自閉症だったとしたら、自分はどうおもわれるでしょうか。

大半の方は、まず喜ばれる家族はいないでしょう。人によってはショックかもしれません。

「障害」という言葉は、障害物というようにハードルかなにかの、「乗り越えられるもの」という誤解があります。

 

アスペルガーというのは、先天的な脳機能障害であり、育て方によって、あるいは教育によって改善、快方に向かいますが完治はしません。

むしろ生涯本人が付き合っていくものなのです。

例えば、生まれつき片腕がない子供がいたとします。

 

その子が大きくなって成長するまでに、義肢を人工的なもので、本物そっくりの機能と動きが可能だったとします。

そして長く、未来は永久的に死ぬまで装着可能な製品が、開発されるかもしれません。

しかしそれで「障害がない」といえるでしょうか。「義肢」を必要とすることには全く変わりがありません。

 

自分の生来持っている肢体とは違う機械なのです。変わるのは「見た目」それと体全てが、健常として生きる人と同じ機能というだけです。

それを使って便利かどうかは、障がい者の方だけが選ぶ権利を持っているでしょう。

同じようにアスペルガーの育て方、教育の仕方も同じです。

 

形だけの体裁を取り繕って、印象だけ良くなろうと障害の本質である、脳機能障害は残ったままです。

子供を育てる時は、誰もが、障害があろうがなかろうが成人に比べれば、「至らない人間」であることは変わりがありません。

初めから常識的で聞き分けの良い子供が、必ずしも正しい人間になるとは限らないし、「正しい」と思ったことが将来からすれば、間違いであることは多いです。

 

アスペルガーのような障害は、障害があるからこそ、もっとよく子供の事を知るべきなのです。

アスペルガーは知的障害ではありません。独特の人間関係を作るそういった特性があるものと思って、育て方、教育方法を子供のために考えてあげましょう。

 

否定と訂正こそ、大きな間違い

アスペルガーの特性は、人の表情やその場の雰囲気で他人や身近の人の行動、言動を直ぐには理解できない点です。

そのため、人と関わることよりも「一人遊び」を非常に好みます。これは「障害」があるからこそ、本能的、生体的に人を避ける傾向があるからです。

 

これは成長してく過程で、通常の場合は赤ちゃんの頃から、人は他人の表情を観察し、言葉が理解できなくても、「怖い」、「楽しい」、「明るい」、「暗い」などの雰囲気を掴んでいくからです。

アスペルガーには、この感覚が人より遅れて成長していきます。

その為、同世代よりも年少の人と相性が良い場合が多いのです。「相手の心」を知るのは、言葉や行動以外に「表情」があります。

 

これはアスペルガーの人の多くが、なかなか理解できません。人の生活の場合、多くは「口に出して言わなくても良いこと」はたくさんあります。

親しくない人に「太ってるね」と言ってみたり、初対面からいきなり「バカ」呼ばわりはしないものです。

 

しかしアスペルガーの人の場合、子供時代から大人や同世代の子供同士の、「他人の悪口」はよく耳にしているはずです。

その言葉は、アスペルガーである本人も含めて「親しい人同士」という一定の基準が暗黙にはあります。

この「親しい人」の境界線を理解できないことは、アスペルガーの教育ではしばし問題となります。

 

そして間違った育て方に、そういった場にそぐわない言葉を発した子供に対して、

「否定」やその場だけの「訂正」を行って、周囲に謝るだけでは、子供の立場はやがて非常に弱いものへ変わってしまうのです。

他人を好きになったり、あるいは友達となるには、「友だちになろう」と宣言してするものではありませんよね。

この「誰が親しいか、そうでないか?」を、アスペルガーの子供に対しては、教育と育て方で工夫がいるのです。

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一般の人は、アスペルガーを治療できない

アスペルガーの育て方、教育の仕方で一番間違っていることは、それは「血筋」や「遺伝」のせいとしてしまうことです。

アスペルガーのような発達障害は、確かに先天性発達障害であり、研究が進めばそうした可能性が見つかるかもしれません。

 

しかし、そんなことを待っている必要はあるでしょうか。子供はその間にも着実に大人に向かって成長しています。原因を探るのは決して無駄ではありません。

しかし、それで治療も育て方も、教育も工夫が可能というわけでもないでしょう。是非、「原因をいつまでも考える」ことは避けたほうが良いですね。

 

それと同時に、「自分ひとりで解決しよう」と奔走する必要はありません。

日本の人口統計では、約40万人近くが同じ発達障害を持っている人です。

そして、これは強く言っておきたいですが、アスペルガー症候群は「一般の方では治すことは不可能」ということです。

 

これは甘く考えるな、そういう意味ではなく、アスペルガーは通常の生活の中で支障が出てくるから問題だということです。

特別、生まれ育ちが悪いとか、環境のせいで障害を抱えるわけではありません。

例えば、お店から買ってきた観葉植物のどれが、自分が育てて花を咲かせられるか、確実に分かる方法が無いのと同じです。

同じような、育て方をしても上手くいかない植物もあるのです。

 

しかし、どんな教育も子育ても完璧なマニュアルなど無いでしょう。アスペルガーの障害の中にも、行動や言葉には必ず意味があります。

中でも気が付きやすいのが「習慣」です。アスペルガーの場合、非常に「固着した特定の習慣」にとらわれる特徴があります。

これは特定の行動を観察するより、1日の行動を毎日観察するとよく分かるようになります。

 

きっとどれも「癖」のように見えるはずです。しかしアスペルガーの場合、他人を見てそれを真似ているわけではありません。

基本的に「自分だけのルール」を持っています。

自閉症と似ているのは、なんでもない小さな事を「習慣」として身につける点です。しかもそれを”教えていないにも関わらず”です。

 

一番良くわかるのは、何かのきっかけで、その習慣を時間や場所の変更を試みるとよくわかります。

全く同じことなのに、アスペルガーの場合、たったそれだけで同じことが出来なくなる、”かんしゃく”を起こす、泣き出す事が子供の場合多いです。

 

これはアスペルガーの育て方、教育にはヒントになるのではないでしょうか?

つまり、この特異な習慣を単なる「癖」で片付けてしまうのは、非常に誤った捉え方なのです。

人の暮らしは必ず変化していくものです。しかしアスペルガーの場合は、そうした柔軟性に欠けることが多いのです。


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