アスペルガーの原因に迫る!原因はやはり遺伝的なものにある?
2016/08/15
アスペルガーの原因は?
アスペルガーの発症の原因はどこにあるのでしょうか?
実は、アスペルガーの原因は現代の最新の医学でも明らかにはされていないのです。
アスペルガーの症状は実に様々です。
様々な症状を総称してアスペルガーと分類しているために、原因が特定されにくいとも言えます。
このサイトではアスペルガーの原因といわれているものを紹介します。
スポンサーリンク
脳の体積の異常
アスペルガーを発症すると脳の体積に異常が起きていることは明らかにされています。
脳の体積が健常な方に比べて少なくなるという知見が報告されています。
しかし、脳の異常によってなぜアスペルガーの症状が出てくるのかは明らかにされていません。
脳に異常が起こることの原因は遺伝的な要因によって決められていると考えられています。
本人の努力によってアスペルガーの発症を抑制するのは難しいとも考えられています。
しかし、親がアスペルガーであっても子供が必ずアスペルガーになる訳ではないので、全て遺伝的な要因によってアスペルガーの発症が決められてはいません。
脳の体積異常を引き起こさない方法が解明されるとアスペルガーの根治への扉が開かれることになるかもしれませんね!
脳の連絡の異常
アスペルガーの症状の一つにコミュニケーション能力の欠如があります。
アスペルガーを発症した人の脳の回路を調べてみると、脳を構成している神経細胞間の連絡の異常が報告されています。
この連絡異常がアスペルガーの症状を引き起こしているのではないかと示唆されています。
特に、側頭頭頂葉と前頭葉と呼ばれる脳の領域(コミュニケーションの制御に関係していると考えられています)の連絡に異常が起きることがアスペルガーの原因ではないかという仮説が主流です。
他の領域に異常が起きている可能性もあります。
何らかの方法によって、脳の領域の連絡を改善できれば、アスペルガーの根治につながることになります。
心を支配する脳の異常
アスペルガーの症状の一つに心の不安定があります。
アスペルガーの人の脳を調べてみると、心の安定に重要な働きをしていると考えられている扁桃体と呼ばれる脳の領域に異常が起きていることがあります。
扁桃体の異常が原因になってアスペルガーが起きているという仮説もあります。
扁桃体に異常が起きてしまうと、心の安定性が乱れてしまうことに比べて相手の気持ちを察したり無表情になってしまうことがあります。
一方で前頭葉に異常が起きているケースもあります。
前頭葉は共感を制御している脳の領域であるので、前頭葉の異常がアスペルガーの原因であるということも示唆されています。
扁桃体や前頭葉の機能を回復する科学的な方法が見つかれば、アスペルガーの原因解明につながっていくかもしれません。
スポンサーリンク
バランスを支配する脳の異常
アスペルガーの症状の一つにバランスの悪さがあります。
一般の人がとらないような姿勢をいつもとることが多くなります。
めまいやふらつきに悩まされることもしばしばです。
アスペルガーを発症するとバランスを制御している小脳に異常が出てくることが示唆されています。
小脳の異常がアスペルガーの原因になっている可能性も考えられます。
伝達物質の異常
脳の神経回路の伝達においては伝達物質(化学物質)が重要な働きをしています。
アスペルガーの原因として、伝達物質の異常が考えられています。
セロトニン、グルタミン酸、オキシトシンなどの伝達物質の脳内での量に異常が起きることが原因でアスペルガーの発症が示唆されています。
これらの物質は心の安定に重要な働きをしていると考えられています。
伝達物質の異常によって、アスペルガーが発症している場合には、脳の中の伝達物質の量を医学的な治療法によって調整すれば、比較的簡単にアスペルガーの症状の回復につながっていきます。
残念ながら、全てのアスペルガーの原因が伝達物質の異常によって起きているわけではないのです。
スポンサーリンク