アスペルガーは遺伝する?片親・両親ともにアスペルガーの場合の確率
2016/09/11
アスペルガーは遺伝する?
自分の親がアスペルガーであるときに遺伝する可能性はあるのでしょうか?
遺伝する可能性は否定できません。
もちろんアスペルガーの原因が解明されているわけではないので、親がアスペルガーであると子供がアスペルガーを遺伝的に必ず発症する訳ではありませんが、親がアスペルガーでない場合に比べて発症率は高くなります。
片親がアスペルガーである場合には60%-90%の場合子供がアスペルガーになってしまいます。
両親はアスペルガーである場合には発症率が更に上がってしまいます。
両親に限らず兄や姉がアスペルガーである場合には弟や妹がアスペルガーになる可能性が高くなります。
同様に親以外の親類(血縁)がアスペルガーである場合にも発症率が高くなります。
医学的にはアスペルガーを発症しやすい家系が存在することになります。
その遺伝子に対して何らかの働きかけがあると、アスペルガーを発症することになります。
一方で、発症しやすい家系であっても、その遺伝子に対して働きかけがなければアスペルガーを発症することはありません。
発症率が100%でないのはそのためなのです。
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環境
アスペルガーを発症しやすい環境はどのようなものなのでしょうか?
妊娠時の状態や出産のときの環境がアスペルガーの発症に影響を与える可能性が示唆されています。
しかし、子育て法によってアスペルガーの発症率が変化することはありません。
発達過程における心理面もアスペルガーの発症を促してしまう場合があります。
疾風怒濤の時代の人間関係のトラブルが心の重荷になってしまい、それがアスペルガーの原因になってしまうのです。
自分の心にトラウマのようなものがある場合には、メンタルカウンセラーに相談して、取り除くようにしましょう。
アスペルガーの予防に効果があります。
遺伝的にアスペルガーを発症しやすい場合には上記のような環境に自分をできるだけおかないようにしましょう。
そうすれば、アスペルガーを一生発症しなくても済むことになります。
遺伝的にアスペルガーになりにくい家系であっても、発症しやすい環境にいるとアスペルガーになってしまうこともあるので、注意が必要です。
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化学物質
アスペルガーの発症に化学物質が関与することも示唆されています。
環境ホルモン、ダイオキシンなどの公害が多い場所ではアスペルガーの発症質が上がってきます。
環境ホルモンやダイオキシンは脳に働きかけて脳の機能異常を引き起こしてしまいます。
アスペルガーの人は全員ではありませんが、脳の機能に異常が起きてしまっている場合があるので、環境ホルモンやダイオキシンによってアスペルガーの場合と同様の脳の機能変化が起きてしまい、結果としてアスペルガーになってしまいます。
化学物質の場合には遺伝的な要因というよりも直接脳に作用してしまうので、誰でもが等しく化学物質によってアスペルガーになってしまう可能性があります。
回復
アスペルガーは回復させることが出来ます。
医学的な原因が解明されてはいないので根治はできないのですが、医学的な方法とトレーニングによって症状を回復させることは可能です。
アスペルガーからの回復には本人の努力も大事ですが、周囲の理解と協力も必要です。
修理の理解を得るためにはアスペルガーについて深く知ってもらうことが必要です。
アスペルガーを遺伝的に発症しやすい家系であれば、一般の人よりもアスペルガーについての知識が豊富であるので、アスペルガーの回復について、家族の理解と協力が得られて、早期の回復につながることもあります。
遺伝的にアスペルガーになりやすいと悲観してしまう部分もありますが、家族のヘルプによって回復の道も開きやすくもなります。
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