最新の研究で分かったアスペルガーの脳の構造・脳派について
2018/06/20
アスペルガーの脳の構造をわかりやすくまとめています。
アスペルガーとして生活していると、物事をどのように理解しているのか、また、過敏な反応を見せてしまう理由はなぜなのかといった、反応に関する疑問の解説も含んでいます。
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音に対して敏感
アスペルガーの脳の構造ですが、普通の人と比較すると、聴覚が過敏になりやすいという特徴があります。
これは、なにも集音に関する性能が高いという意味ではありません。
私もアスペルガーとして生活しているのですが、耳そのものが難聴というわけではなく、病院で診てもらっても大きな問題が見つかりませんでした。
ただ、感覚的には遠くの音を近くで聴いているような、不思議な感覚に陥るのです。
なぜ、このような問題が起きてしまうのかというと、それは、アスペルガーはあらゆる体験を細かく記録するからです。
例えば、自分にとって耳障りだと思う音は、中々無視することができません。
これが、普通の人に良く見られる耳の問題です。
しかし、アスペルガーの場合は日常の音であっても、長く耳に残ったままということが多いのです。
これは、雑音をシャットアウトすることが困難なため、発生する問題とされています。
発達の際に、なにかしらの障害を負ってしまったのか、もしかすると、物事に対して思いつめることが多い性分なので、物事を細かく記録しているのかもしれません。
このように、アスペルガーといっても、人によって障害のレベル、そして感じ取り方はずいぶんと変わってくるのです。
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視力に癖がある
アスペルガーの脳の構造を学んでいくと、耳だけでなく、目にも癖があることを学べます。
例えば、アーレンシンドロームのように、色眼鏡をかけて物を判別するのは簡単という場合、色眼鏡を外している状態では識別が難しくなることもあるのです。
このような問題は、アスペルガー以外ではあまり確認されていない問題でもあります。
他にも、視力が悪いわけではないのに、普通の人と比較して文字がぼやけて見える、もしくは、ぶれているものが停止して見えることがあるといった、特殊な感覚を持ち合わせて生活されている方もいます。
アスペルガーというと、コミュニケーション能力が低い、もしくは自己中心的な人物と言われることが多いです。
ですが、アスペルガーを良く調べてみると、多様な問題を抱えていることが多い人物であることがわかり、また、これらの問題を自覚していない人が多いこともわかります。
脳の発達で違いが生じやすい
アスペルガーは普通の人と比較して、1つのことに固執することが多いと言われています。
このような行動を取ってしまう理由ですが、シナプスに問題があるためだと言われるようになってきました。
シナプスというのは、生後8ヶ月で急速な発達を見せるようになります。
これは、普通の人、アスペルガーであってもほとんど同じとされており、生まれつき極端な差があるケースは少ないです。
では、どうしてアスペルガーは、日常を普通の人と同じように過ごせないのかというと、それは刈り込みと呼ばれる脳の変化が、アスペルガーの場合は起きづらいためと言われています。
刈り込みは、シナプスをさらに効率的なものに変える行為のことです。
刈り込みが行われている人物は視野が広く、また、精神的にも段々と良い成長を果たせるとされています。
しかし、アスペルガーの場合は刈り込みが少なく、また、独特な考え方を捨てられないまま成長することが多いため、1つのことに固執してしまうアスペルガーが多いとされているのです。
アスペルガー以外では、自閉症の子どもにも同じような問題が確認されており、こちらも、刈り込みが少ないだけでなく、独特な考え方を持っていることが多いとされています。
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