併発する自閉症の知的障害について、ない場合と軽度~重度の特徴
2016/12/24
自閉症という言葉からイメージする行動に、言葉が話せない、何だかうろちょろしているという多動性などをあげる人がいます。
一言で自閉症と行っても、軽度から重度、知的障害が現れるものから現れないものまで、広範囲にわたる症状があります。
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自閉症=知的障害があるわけではない!
自閉症の定義として、社会性の困難、コミュニケーションの困難、ひとつの事へこだわり行動、想像力の困難などがあげられます。
これらを満たしている事を自閉症といい、これに伴って、IQが70以下の場合、知的障害を併発した自閉症となります。
知的障害を伴う自閉症をカナー症候群、知的障害を伴なわない自閉症をアスペルガー症候群と呼ぶ事もあります。
軽度の自閉症
軽度の自閉症はアスペルガー症候群といわれ、いわゆる知的障害が併発していない症状の事をいいます。
アスペルガー症候群の場合、自閉症と診断されるのに時間がかかる事もあり、
小学校や中学校に入学してから気づくケースもあるほど、判断が難しいと言われています。
しかし、本人たちは、自閉症の症状である、社会性の困難やコミュニケーションの部分で悩みを抱えている人もいるので、
周りがアンテナを張って早めに察知してあげる事が大切です。
どのようにして学習していくかによって、将来の社会生活に大きな影響を及ぼしてしまうので、早めに対応策をとって行く事が必要です。
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重度の自閉症
重度の自閉症の場合、知的障害を併発している場合が多く、IQも70以下の事を言います。
自閉症に見られる、社会性の困難や、コミュニケーションの困難、ひとつのものへのこだわりなど、
自閉症にみられる症状に合わせて、言葉が出ない、行動障害などが現れます。
知的障害を伴わない軽度の自閉症をアスペルガー症候群というのに対し、重度の自閉症は、カナー症候群と呼びます。
いわゆる、一般的なイメージの自閉症がカナー症候群です。
最重度の自閉症になると、知的障害と合わせてダウン症やその他の障害を併発している場合もあるので、
一言で自閉症と行ってもかなり広範囲の症状がみられるといわれています。
軽度~重度共通している項目は3つ
軽度自閉症から重度、最重度の自閉症まで、共通しているには、コミュニケーションがうまくできない、
予測不能な出来事にパニックをおこしやすいなど、自閉症独自の症状があります。
特に知的障害があると、パニックになると手が付けられなくなる事もあり、中には自傷行為を行う事もあります。
自閉症の症状が疑われたら、知的障害の有無も含めて早めに専門家に相談するなどの対応が必要となります。
自閉症で知的障害を併発している場合は、自閉症と診断されるのが早い場合もありますが、
自閉症で知的障害が伴わない場合は判断するには、もの心つくまで気づかないケースも多く、その判断も個性として受け取られがちです。
いずれの場合も自閉症に早めに気づいてあげるためにも、疑わしい場合は日ごろからしっかりと観察してあげる事が大切です。
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