自閉症になる確率はどれくらい?兄弟や高齢出産の場合
2016/10/16
自閉症の家族をもつと、一度は心配になるのが、次の兄弟や姉妹が自閉症になるのでは、
または結婚して産まれてくる子どもが自閉症になるのではという悩みです。
自閉症の家族がいる場合、子どもや兄弟が自閉症になる確率はどのくらいなのでしょうか。
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自閉症になる原因って何?
そもそも自閉症の原因はなんなのかという議論がずっと行われてきました。
それこそ一昔まえまでは、親の育て方など後天的な原因と考えられてきましたがが、
実際に研究が進められるにつれて、後天的なものではなく、先天的なものが原因という事がわかってきています。
兄弟姉妹が自閉症になる確率は?
授かった子どもが自閉症だった場合、兄弟姉妹が自閉症になる確率は、5パーセントから10パーセントと言われています。
特に最初の子どもが自閉症の場合、次の子どもが自閉症になるのは通常よりも2倍以上高い確率で自閉症になるため、
2人目の妊娠をする場合は、かなりのリスクがあると言えます。
自閉症の発症原因が遺伝子に関係があるため、一卵性双生児が両方とも自閉症という確率は、40パーセントから98パーセントとかなり高くなります。
二卵性の双子の場合は、遺伝子がまったく同じというわけではないので、一卵性に比べると低くなります。
実際に、リスクがあっても、自閉症のこどもを持つ親にとって、兄弟姉妹を作ってあげたいと思うのは親心でもあります。
親からすると、こどもよりも先にいなくなってしまう確率が高い自分達意外に近い存在の親族をのこしておきたいと思うのはやはり親心といえます。
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高齢出産での自閉症発症の確率
では、一般的によく聞く、高齢出産での自閉症のリスクはどの程度あるのでしょうか。
最近では、5人に一人が35歳以上の出産でいわゆる高齢出産と言われています。
高齢出産の場合、こどもが障害を持って産まれてくる確率が上がるので、自閉症の発症リスクも同じように上がると考えられています。
高齢出産での子どもへリスクは染色体異常によるダウン症などのこどもの障害を耳にしますが、
自閉症の発症リスクも、親の年齢が5歳上がるにつれて、18パーセントずつ
上昇すると言われているので、やはり高齢出産での自閉症発症リスクは高いと言えます。
自閉症は早めに発見してしっかり関わる事が重要
自閉症の場合は、発症するのが3歳までと言われているので、ダウン症のように羊水検査などで障害の有無を確認する事はできません。
また、発達段階で見極めていく必要があるため、血液検査などでわかるものではないので、軽い自閉症などの場合は見落とされる事もあるようです。
心配な場合は、やはり親が日ごろから良く観察してあげる事が早めに発見してあげるためにも重要です。
自閉症の子どもを持つ親や兄弟にとって、発症する原因がなんなのか解明される事は大きな光となります。
これからもっと研究が進んで原因解明につながることで将来への不安が減り、本人へのかかわり方にも光がさしてくる事を望んでいます。
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