調べてきました!自閉症の症状を軽減させるための最新治療方法
2017/02/02
自閉症には早期の療育で、社会生活に慣れさせていくという方法が取られていますが、治療としての側面ではどのような研究が進んでいるのでしょうか。
今回は弟の自閉症の症状を少しでもよくなるように、お医者さんに自閉症治療の最新事情を聞いてきました。
まだまだ完治には程遠いのが現状ですが、自閉症治療も年々進化しているようです。
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治療方法も手探りの段階
自閉症は、脳の先天性の障害という事もあり、治療を目的として通院をしている人もいます。
多くの場合は、薬物療法などは行わずに、自閉症が原因で起こる行動を軽減させていく方法をとっています。
実際に、自閉症はなぜなるのかとうそもそもの原因が解明されていないだけに、その治療法もまだ、手探りの状態といっても過言ではありません。
期待されているオキシトシン
その中でも、最近注目されているのがオキシトシンです。
オキシトシンは、脳内で分泌されているホルモンの一種です。
オキシトシンを活用する事で、自閉症の抱えているコミュニケーションの障害が緩和されるという報告がでています。
まだまだ、臨床結果も少なく、研究の段階の治療方法ではありますが、自閉症の治療に効果を期待されているのが現状です。
音楽療法も効果的
また、情緒の面でみると、音楽療法なども注目されています。
自閉症の子は、予測するという行動ができないため、パニックや癇癪を起してしまう事があります。
これは、行動の予測ができないことが原因で起こるため、いつもと違う事が起こる事がわかっている場合は、
事前に知らせておくなどの対応をしておくことで、パニックを抑える効果があります。
しかし、どうしても癇癪やパニックが起こってしまった場合の対策として、
有効的な方法は、安全な場所に移動させて見守るという行動になってしまいます。
これに合わせて、オルゴールやクラッシクの音楽などを聞かせてあげる事で、パニックが収まるという話もあります。
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感覚に訴えるのは効果大
これは、自閉症の子が感覚が敏感になっている事と関係しています。
多くの子が音や味覚、嗅覚、視覚などが敏感になっているので、普通とは違った感覚で音を聞いていたりという事もあります。
その中で、視覚に訴える手段として絵カードなどを活用すると、うまくコミュニケーションがとれるようになったり、
それと同じ考えで聴覚に訴えるという意味で、音楽を利用すると、気持ちを落ち着け、パニックや癇癪を抑える事につながると言われています。
安全確保のためには薬を使う事も
また、自閉症の症状を緩和させる方法として薬を使用する場合もあります。
この場合、抗うつ剤や抗精神病薬などになります。
これらは、自分を傷つけてしまう恐れのある場合などに、使用する事が多く頻繁に処方される事がすくないと言われています。
自閉症を完治させるという事は、いまのところまだ難しいと言われていますが、
療育などをとおして、症状を緩和させる事はできるので、専門家と相談しながら治療をおこなっていく事が大切です。
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